「ごめんね 寂しか思いさせて…… 大丈夫 そうそう長くは待たせんけん……」 遠く響く三味線に異國の言葉が混じり合う長崎丸山―― 絶世の花魁と重い病を抱えた一人の男の過去が、 やがて密やかな〝愛と死?の物語を紡ぎ始める―― “世界"がいち早く評価した孤高の俊才?高浜寛が、長崎丸山に生きる遊女の「切なすぎる純愛」を洗練を極めた筆致で描く。 國內(nèi)の漫畫家、海外のバンド?デシネ作家、映像作家など、ジャンルや國籍を問わず多くのアーティストたちから熱い注目を集める傑作!! <世界の巨匠たちが絶賛!!> ?谷口ジロー(フランス蕓術文化勲章受章作家/『「坊っちゃん」の時代』『歩くひと』『犬を飼う』『孤獨のグルメ』著者) 今、最も読まれるべき漫畫がここにある。知っているようで知らない時代、美しき遊女のお話。なんとも気負いのない絵と語りのうまさが際立つ――心が揺れる。高浜寛の物語表現(xiàn)は描く度に高まってゆく。 ?ブノワ?ペータース&フランソワ?スクイテン(アングレーム國際漫畫祭大賞 文化庁メディア蕓術祭大賞 『闇の國々』著者) 本作『蝶のみちゆき』の少なからぬ魅力はヒロイン?幾帳が湛える穏やかな悲しみにあり、読む者を幕末?明治の遊女の世界へと導く官能と情緒にある。 私たちは初期作品からずっと高浜寛の繊細な仕事に注目してきたが、彼女はこの作品により世界的コミック作家の最高峰へ至る新境地を切り拓いたようだ。
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